毒の処刑と荊の日々
毒と皮肉がなければ生きていけないダンスパフォーマーです。音楽好きです。スポーツは嫌いですがフィットネスは好きです。
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創作衆道話 「おでん屋」 3
それからいくらの時間が過ぎたのでしょう。大勢の人の声が聞こえてきて、うっすらと意識が戻ってきました。
目が覚めて新衛門は驚きました。 何と誰かの尻の穴が目の前に拡げられさらけ出されていたのです。そして口の中には、その尻の穴の主の、ズっしりとした金の玉がこじ入れられていたのです。
「オエっ」
正気に戻った新衛門は嗚咽を覚えました。起き上がり、その誰かをひっくりかえして顔を見ると
なんと、おでん屋の大将だったのです。二人とも褌一枚も身につけておらず、素っ裸でありました。
周囲には町人達の人集りができ、皆はゲラゲラと大笑いしていました。

「何でもするって言ったからって、こりゃねえよ~」 また新衛門は半泣きになってしまいました。
おでん屋の大将といえば、素っ裸で大股を開き、でっぷりした毛むくじゃらの腹を出して、ぐうぐうと気持ちよさそうに寝ております。
「大将、大将、早く起きろって、一人にしないでくれよお」
と、大将を起こしながら、大将まで狸の仕返しに巻き込んでしまった事を申し訳なく思う新衛門でした。

その日はよく晴れた、温かい日の差す朝でした。
もちろん今夜も、この出来事を肴にして、おでん屋で酒を呑むでしょう。

THE ENDE

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